声楽教室・空気を出す

空気を出す

声楽をはじめてばかりの方の多くは、口や胸に力をいれて、息を吐きがちです。しかしその空気の出し方では、上半身に力が入ってしまい、歌には向きません。そこで声楽では上半身の力を極力使わずに下半身を使って肺を下から押し上げるような方法で空気を出しています。ここではその方法を紹介します。

腹斜筋をひきあげる

まず仰向けに寝ます。そして両手をビキニラインの少し上側に押しあてます。そして下腹部を引き上げるようにして、骨盤を前に回転させその力で空気を吐きます。このときビキニラインのところに筋肉が浮かび上がれば成功です。 最初は腰が浮き上がったりしますが、外見はほとんど動かず、骨盤の中の筋肉だけを動かすことが大事です。

腹斜筋

おしりが地面から浮かないようにしましょう

腹斜筋を腰まで使う

1の練習が出来るようになったら、今度は仰向けの状態でビキニラインではなく腰に手を当ててみましょう。腹斜筋は恥骨からビキニラインの少し上側を通って背中側まで斜めに存在しています。最初は腹斜筋の下側しか動かすことが出来ませんが、慣れてくるにつれ、腰まで動かせる範囲が広がってきます。

腹斜筋と下半身を連動させる

腹斜筋を使えるようになったら、今度は足の裏から下半身を腹斜筋と連動させてみましょう。ひざを少しだけ脱力した状態で立ち、足の裏で地面をグッとつかみながら、おしりの筋肉をひきしめ息を吐きます。1の練習のときより早い空気がでれば成功です。

何年もこれらの練習を繰り返し、足の裏から下半身を持ち上げるようにして空気を出し、上半身の力に頼らず息を吐く感覚を覚えましょう。

空気を出すことと、空気を入れることは対になっています。うまく下半身を絞ることが出来るようになると、よりいっそう上半身の力を抜くことが容易になり、空気を取り込むことも簡単になります。ひとつの練習ができなくても、あまり気にせず他の練習に取り組みましょう。習得にはとても長い時間が必要です。