声楽教室・空気を入れる

声楽教室 はじめに

このページでは私が教える声楽レッスンの一部を紹介しています

声楽初心者の方を対象としていますので、できるだけ難しい筋肉の名前などは省略し、わかりやすく説明していく予定です。どういうレッスンをおこなっているか知りたい方、レッスンの復習をしたい生徒さんは是非ご覧ください。

声楽レッスンとは、他の楽器で例えるならば,よりよい音楽を演奏するために、楽器を調節し、演奏技術を身につけるということです。しかし、他の楽器の練習に比べ、歌の場合、楽器を買ってくるということは出来ません。バイオリンの弦にあたる声帯や、弦を引っ張って音程を調節する糸巻き、音を共鳴させるボディにあたる自分の体などを自分自身で作り上げなければなりません。そのため音自体を作り上げることに大きな時間を割くことになります。

声楽上達への道 楽器製作←→演奏技術の向上←→よりよい音楽

楽器製作とは、正しい姿勢を維持する体力をつける、歌に関係する筋肉を育てる、ずれた顎関節や体の骨格を正しい位置にもどす、共鳴する顔や首・胸郭を大きく育てることなどがあります。

演奏技術の向上とは、音階練習や、ブレスの練習、日本語・外国語の発音や意味などを勉強すること、などがあります。

よりよい音楽とは、自分の声を使って、曲をどのように表現すればよいのかというゴールにあたります。基本的には音程が合っていて、歌詞が聞き取りやすく、響きが高い場所にあり、高い音でも低い音でも音質が変わらないというのが理想でありますが、曲のある部分ではわざと低めの音程で歌ったほうがよいかもしれませんし、高めの音程で歌うことのほうがよいかもしれません。またブレスの音をわざとだすことが、音楽によい影響をあたえるかもしれません。楽器製作・演奏技術には正解がありますが、どういう音楽を目指すかという部分は、正解が必ずしも1つでないという意味で最も難しい部分になるでしょう。

ある程度歌う能力が向上すると、今度は自分の体の欠点を発見でき、また今まで出なかった音が出るようになると、よりよい音楽が見えてくるようになります。このようにこれらの能力を平行して向上させることが高い演奏能力を身に着ける道となるはずです。

では早速練習に取り掛かりましょう!

空気を入れる

ブレスの基本は体全体を緩めて空気を入れることです。ただし最初は体全体といっても、イメージがわかないので、緩める部分を一つ一つとりあげて個別に練習し、最後にそれらを一緒にゆるめるやり方で練習しましょう。

舌根の力を抜く

指をあごの下に入れて(つっこんで)、唾を飲み込んでみると、舌の付け根が下に飛び出してきます、ここが飛び出してこないように口と鼻の両方で息を吸ったりはいたりしてみましょう。最初はつい空気を"吸って"しまい、舌の付け根が飛び出してきますが、なれてくると、勝手に背中や胸が働き(この勝手に動くという感覚が大事です)空気が入ってきます。

舌根

口や鼻の奥に力を入れて吸い込むのではなく、真空の容器に空気が入り込んでくる感じです。この練習は舌根の力を抜く最も大事なものです。

首周りの力を抜く

のどの前側を開く

口を大きく開けて実際ペットボトルを飲み込むようにして、吐く寸前まで、のどを広げてみましょう。何回もやって、吐く寸前のノドの動きをつくれるようになったら、今度はあまり口をあけないで、やってみましょう。口を大きく開けすぎてしまうと、のどに力が入ってしまいます。

ペットボトル

首の後ろを開く

りんごぐらいの大きさのボールを首の後ろ側に向かって飲み込むように力を抜いて空気を入れてみましょう。

首の後ろの下を開く

これもりんごぐらいの大きさのボールを首の骨の下側一番飛び出た部分に向かって力を抜いて空気を入れてみましょう

ボール

これらの感覚を覚えたら、最終的には3つ全ての力を抜いて首回り全体を広げる練習をします。注意点としては、最初は口を大きく開けても良いですが、最終的には、口はあまり開けず、奥だけを広げます。奥は広く、前は小さくがポイントです。

背中を開く

手を頭の上で組んで、鼻で空気を吸いながら、左右の肩甲骨を離すように吸ってみましょう。最初は背中を広げる感覚がなく、ただ力で肩甲骨をガッと広げてしまいますが、数ヶ月練習していると、背中の力を抜くことで肩甲骨を斜め上に広げるように空気を入れることができます。平らだった背中が、ふくらみを持った形になることが理想です。

腰の後ろを開く

舌根・首周り・背中の力を抜くことを覚えたら、今度は腰の周りの力のぬいてみましょう。まず立って前かがみの状態なり、背中の下の両側にやわらくなった部分に手を当て、力を抜いて空気を入れましょう。背中の下側が全体的に膨らむようになれば成功です。